基板コーティング剤とは?

基板コーティング剤とは、プリント基板や電子部品を湿気、結露、ほこり、腐食などから保護するために使用する材料です。コーティング剤には複数の種類があり、耐湿性、耐熱性、耐薬品性、硬さ、補修性などに違いがあります。そのため、製品の使用環境や求められる性能に応じて、適切な材料を選定することが重要です。

基板コーティング剤の主な種類と特徴

基板コーティング剤には、アクリル系・ウレタン系・シリコン系などがあり、それぞれ乾燥性、耐湿性、耐薬品性、補修のしやすさなどに違いがあります。製品の使用環境や求められる保護性能に応じて、適した種類を選定することが重要です。

アクリル系

乾燥が比較的早く、作業性や補修性に優れていることが特徴です。再作業や部品交換を想定する基板にも使いやすく、幅広い電子機器で採用されています。

ウレタン系

耐湿性や耐薬品性に優れ、比較的強度のある保護膜を形成します。使用環境によって高い保護性能が期待できますが、材料によって硬化条件や補修性などが異なります。

シリコン系

極端な温度や湿度環境下でも優れた性能を発揮し、熱サイクルにも耐えることができます。利点としては、広い動作温度範囲、優れた耐紫外線性、高い柔軟性が挙げられます。欠点としては、材料費が高いことと、除去が難しいことが挙げられます。

基板コーティング剤 比較表

評価基準:★が多いほど、その項目の評価が高いことを示します。
(※「価格の安さ」の項目のみ、星が多いほど低価格の傾向を示します。)

評価項目 アクリル系 ウレタン系 シリコン系
価格の安さ ★★★★★ ★★★☆☆ ★★☆☆☆
防湿性 ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★
耐薬品性 ★★★☆☆ ★★★★★ ★★★★☆
耐熱性 ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★★
機械的強度 ★★★☆☆ ★★★★★ ★★★☆☆
柔軟性 ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★★
補修・再加工性 ★★★★★ ★★☆☆☆ ★★★☆☆
総合バランス ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★☆

選定目安:コスト優先=アクリル系/耐環境性とのバランス=ウレタン系/耐熱性・柔軟性を重視=シリコン系

※上記は一般的な材料特性による相対評価です。
実際の性能・価格はメーカー、グレード、膜厚、硬化条件、要求仕様などによって異なります。

基板コーティング剤はどう選ぶ?

コーティング剤を選ぶ際は、湿度や温度、薬品への接触、振動などの使用環境だけでなく、塗布方法や乾燥条件、将来的な修理・部品交換の可能性も考慮します。

例えば、補修性を重視する場合と、強固な保護膜を重視する場合では適した材料が異なります。基板の用途や求められる信頼性に合わせて、コーティング材と塗布方法を選定することが重要です。

東京レーダーの基板コーティング関連設備については、「保有設備と開発環境のご紹介」をご覧ください。

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